分解を始める前に
大切なのは、道具です。適当なねじ回しなどでねじの頭を駄目にしてしまい下取りに出してしまっているかわい
そうな機械をたくさん見かけます。そのような物は、当然二足三文。むしろ、解かっているふりをしていじらな
いほうが良いくらいです。
まず用意するもの
精密ドライバー マイナス 1ミリ 1.2ミリ 1.4ミリ 1.6ミリ 2ミリ 3ミリ
プラス 0番 1番
ラジオペンチ 大 中 小 各2本位
半田ゴテ 30ワット位
金属加工用ヤスリ 及び 目立てヤスリ
安物で良いですがドライバーセット( 開店祝や展示会などのギフトとして使われている物で良い )
無水エタノール、リグロイン ( 薬局で売っています )
スクアラン ( 深海鮫のオイル オーディオ用として売っています。 かの F
神話もこのオイルから ) オーディオ専門店で入手
できます。
キースムーサー ( 炭素の粉スプレー かぎの修理屋さんで扱っています。絞りやシャッター羽根の動きをスムースにします )
カメラ清掃用テイッシュ ( 商品名ダスパー カメラ店で取り寄せてくれます エヌ・エヌ・シー扱い )
ゴム板 私は捺印マットを使用
ピンセット ( 腰のしっかりしたもの ) 数種類
フイルムケース 10個くらい
ボンド又は両面テープとセロテープ
ケーキなどの少し大きめの空き箱又は空き缶
木片 吸盤 及び彫刻刀 カッターナイフ はさみ 割り箸 竹べら
ペンとノート
最低でもこの位揃えるまでは絶対に分解を始めてはいけません。
修理部品の代用として使える物
モルトプレーン(光漏れ防止のスポンジ⇒べたべたになる) | 導電スポンジ又は極太の黒色毛糸 |
金属ワイヤー | 魚釣り用の金属製の釣り糸(各種太さ有り) |
スプリング | ピアノ線(各種太さ有り) |
シャッター幕 | ダークバック(ナイロンタフタゴム引、ハンザ写真用品他)から切り出す |
真鍮パイプ | (各種太さ有り) |
有るといい物
一眼レフ用のピント板とルーペ |
現在ニコンFE用やオリンパスOM用が比較的低価格で入手可能。ルーペは(5〜10倍)安いハンザやキングの製品有り(ピントテスターを作る)若い頃は安いルーペでも充分だったのですが、最近では視力補正の付いた高級タイプを使っています。(年には勝てません) 詳しくは此処をクリックして下さい |
シャッタースピード試験機 | 駒村商会扱いCalumet簡易シャッターテスター 但しこれはあくまでも簡易ですのでシャッタースピードのみにしか使えません。レンズシャッター機は良いのですが、フォーカルプレンシャッター機では幕速も見なければなりません。しかも縦走りと横走りがあります。 詳しくは此処をクリックして下さい |
コリメーター | カメラの無限遠調整に使用(遠くのテレビ塔等でも代用可能ですが屈折式天体望遠鏡があれば自作可能 TOMYのボーグシリーズが低価格です) 詳しくは此処をクリックして下さい |
レンズサッカー | UN商会扱い(レンズを素手で持たずに脱着可能) |
超音波洗浄機 | シャッターや絞り羽根の、油廻りの清掃に使うと便利です |
ハンドラップ | 無水エタノール等を入れ適量を出す(カメラ店で取れます。エヌ・エヌ・シー扱い) |
酸化セリウム | 禁断のレンズ磨きに使います。コーティングが劣化(酸化、錆びて)して表面が白濁したレンズのコーティング落としやカビの侵食条痕落としに。使い方を誤ると大変なことになります。よく使用説明を読み、こすり過ぎないように。自動車ガラスの傷落とし、としてカー用品コーナーで売っています。但し成分の異なる商品もありますので、成分を良く確認してお求めください。他の成分では傷を付ける確率が高くなるか、まったく効果がないかです |
ミニドリル、真鍮棒、アルミ板や真鍮板等、ヤスリ、ラジペン等の工具類や導電スポンジ、CDSやトランジスター
等電子部品の入手は
仙台オーディオパーツセンター (仙台市青葉区大町2-7-15)、永島までお問い合わせください。
電話 022 (222) 7407
次は分解の手順ですが、その前に道具(冶具)を作りましょう
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